COLUMN住まいのコラム

岩手県でおしゃれな「平屋」を建てよう!建てる前に知っておくべき「平屋」のメリット・デメリット

イエタッタ編集部
2024.04.18

近年、平屋の快適性やデザイン性が注目されるようになり、若い世帯で平屋を建てたいと希望する人が増えています。また、少子高齢化や核家族化が進む日本では、今後ますます平屋需要が高まることが予想されています。

そこで今回は、人気急上昇中の平屋の魅力やメリット・デメリットについて解説します。また、岩手県の平屋事情、施工事例もご紹介しますので、ぜひ今後の参考にしてください。

そもそも平屋とは?

「平屋」とは、日本に古くからある一階建て住宅のことです。昔は、瓦屋根や藁葺き屋根の日本家屋が主流でしたが、最近ではほとんど見なくなりました。平屋が減った理由は、「戦後、都市が過密化し土地が急騰したため」と言われています。限られた土地に家を建て、多くの人が暮らすことを優先した結果、現代のような2階建て住宅が主流となりました。

なお、近年建築されている平屋は、機能性とデザイン性を重視したデザイナーズハウスが一般的です。平屋のニーズは時代とともに大きな変化があり、最近は、建物面積15坪〜25坪くらいの「コンパクト平屋」がブームになっています。さらに、平屋は2階建てよりも広い敷地[a]面積が必要となるため、都心部では高級住宅として扱われています。

平屋のメリット・デメリット

平屋は、「ワンフロアで生活できる」、「家族とコミュケーションが取りやすい」など、生活する上でメリットが多いことから、世代を問わず注目されています。しかし、どんな家でもメリット・デメリットがあるように、平屋にもデメリットがあります。建てたあとに「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためには、デメリットをしっかりと理解してから家づくりを行うことが大切です。ここからは平屋のメリット・デメリットについて見ていきましょう。

平屋のメリット

平屋のメリットは以下の通りです。

  •   階段がないため生活しやすい
  •   生活動線や家事動線が効率的
  •   家族間のコミュニケーションが取りやすい
  •   設計の自由度が高い
  •   地震や台風に強い

 

2階建て住宅は、階段で転落したり、怪我をしたりするリスクがあります。高齢者や小さな子どもがいるご家庭では、階段でヒヤッとした経験がある方も多いのではないでしょうか。一方、平屋は階段がないため、高齢者や子どもにも優しい暮らしができます。また、上下移動がないため家事動線がシンプルで効率的です。

ワンフロアであるため、子どもに目が行き届きやすく、家族のコミュニケーションが取りやすいのも魅力。さらに、設計の自由度が高いため、家族構成や生活スタイルに合わせた理想の暮らしが実現します。

なお、平屋は構造がシンプルであり、建物の高さが低いため地震や台風に強いという特徴があります。地震大国の日本では、地震への備えはもちろん、近年多発している自然災害への備えが必要不可欠です。

平屋のデメリット

平屋のデメリットは以下の通りです。

  •   採光・通風が取りづらい
  •   建築コスト(坪単価)が高い
  •   広い土地が必要
  •   固定資産税が高くなりやすい
  •   セキュリティ対策が必要

平屋は建物の中心部や隣地の建物の条件次第では採光や風通しがわるくなる可能性があります。そのため、天窓をつけて上からの採光を意識したり、シーリングファンを利用して空気を循環させたりする工夫が必要です。

また、平屋は2階建て住宅より広い土地が必要です。

基礎や屋根が大きくなることから建築時の工事費が高く、土地と建築費を合わせたトータルコストは2階建て住宅よりも高くなるでしょう。さらに平屋は資産価値が高いため、固定資産税も高くなる可能性があります。しかし、住む地域によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。

全ての階が1階にある平屋は、外から家の中が見えやすく空き巣や泥棒に狙われやすいため防犯対策が必要です。庭に砂利を敷く、植栽を行う、防犯カメラを設置するなどのセキュリティ対策を行いましょう。

こんな人には平屋がおすすめ!

「コンパクトな暮らし」や「効率的な家事動線」など、2階建てにはないメリットを持つ平屋ですが、平屋暮らしに向いているのはどのような人なのでしょうか。平屋がおすすめな人の特徴について紹介しますので、当てはまるものがないかチェックしてみて下さい。

  •  将来的にバリアフリーの住宅を検討している人
  •  夫婦でコンパクトな暮らしがしたい人
  •  家族とのコミュニケーションを大切にしたい人
  •  田舎でのびのび子育てしたい人
  •  自宅で介護を検討している人
  •  予算に余裕のある人

平屋の最大の魅力は、バリアフリーを意識した設計ができることです。家の中の段差を減らすことで、高齢者だけではなく家族全員が安心安全に生活できます。ライフステージに関係なく、安心して長く住み続けたいと考えるなら平屋は最適でしょう。

 

平屋の多い都道府県ランキングTOP10

岩手県の平屋事情を確認する前に、平屋の多い都道府県ランキングを確認してみましょう。国土交通省が発表している建築着工統計調査によると、平屋の多い都道府県ランキングは以下のような結果となりました。

 


参考元:国土交通省 「建築着工統計調査/建築物着工統計」

気になる岩手県の順位ですが、47都道府県中、27位、平屋率は15.7%でした。このことから、岩手県では約6人に1人が平屋を選択していると言えます。ちなみに、最下位は東京都で、平屋率は1.4%でした。九州地方に平屋が多い理由は、歴史的には台風対策として建てられることが多く、加えて土地代が安いことや熊本地震をきっかけに、「地震に強い平屋」が注目されるようになったことが考えられます。

岩手県の平屋事情

ここからは、岩手県の平屋事情について見ていきましょう。

豊かな自然を残す岩手県は、県土が広く、北海道についで2番目の面積を誇ります。そのため、広い土地が手に入りやすく、平屋を建てるのに適した環境です。

岩手県の坪単価平均は14万4,310円/坪(令和6年3月時点)で、全国47都道府県中36位となっています。例えば、岩手県で50坪の土地を購入し平屋を建てる場合、土地の購入価格は約720万円が必要です。

一方、1位は東京都で坪単価平均は405万0579円/坪(令和6年3月時点)となっています。岩手県と同様に東京で50坪の土地を購入する場合、土地代だけで約2億円の資金が必要です。そのため、都内や首都圏では平屋は高級住宅として扱われているのです。

岩手県は土地代が安く、また広い土地が購入しやすいため、こだわりの平屋を建築することができるでしょう。ただし、岩手県の冬場は降雪量が多く、寒さは大変厳しいものとなります。外気の影響を受けず、冬場を快適に乗り切るためには、家の断熱性が重要です。これから岩手県で平屋を建てる人は、住宅性能の高さに着目して施工会社を選ぶと良いでしょう。

参考元:土地価格相場が分かる 土地代データ

 

岩手県の平屋施工事例5選

ここからは、実際に岩手県で建築された平屋の施工事例5選をご紹介します。企業コンセプトもあわせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

 

 

株式会社リベスト 「小屋裏収納をプラスした平屋の住まい」

参考元:イエタッタ岩手 施工会社【株式会社リベスト】

  • 企業コンセプト

私たちリベストは、家づくりにおいて最も重要なものは、お客様とのコミュニケーションだと考えています。お客様とのひとつひとつの対話の積み重ねから、本当の意味での「お客様本位」の「価値のある住まい」が生まれると信じています。また、私たちの家づくりのテーマである「北国岩手の冬を快適に」のコンセプトのもと、地域に根ざした企業としてより一層地域の皆様から愛される家づくりを心がけて参ります。

 

グレー、ベージュ、ホワイトをバランスよく配置した統一感のあるLDK。勾配天井にすることで坪数以上の広さを感じられるように設計しました。リビングにある小上がり畳スペースはお子様が遊んだり、お昼寝したりするのにも重宝します。

 

 

株式会社フリーダムデザイン 「広がりのある明るくてストレスレスな三角屋根と三角天井の平屋」

参考元:イエタッタ岩手 施工会社【株式会社フリーダムデザイン】

  • 企業コンセプト

フリーダムデザインは、「感性品質の創造と提案」をコンセプトとするデザインカンパニーです。感性品質とは、その場所、空間にいると、心が満たされて豊かな気持ちになれる感覚のこと。住宅の基本的な性能は当然ながら、家族が仲良く暮らせる、心が満たされる住まいを目指しています。

これからの人生の大半の時間を過ごす住まいを、豊かで愛着のあるものにするために、フリーダムデザインをチームメイトに加えて頂くことをご検討ください。

 

 フリーダムデザインの空間設計は、同じ面積でも広く感じていただくことをとても大切にしています。三角屋根が印象的なこの家は、平屋ながらも高天井と広々とした空間、そして明るい陽光に満ちています。オークのムク材としっくいの白をベースに、淡いグレーやくすみカラーをアクセントとして使用。

 

 

サトコンホーム株式会社 【PIRICA PORO】おしゃれで広々!贅沢平屋

 

参考元:イエタッタ岩手 施工会社【サトコンホーム株式会社】

サトコンホームの規格住宅「PIRICA(ピリカ)」

「お手頃価格で長持ちするおうちがほしい」「コンパクトなおうちに住みたい」などのご要望から実現した平屋です。ピリカとはアイヌ語で「きれい」「いい」という意味。岩手県産の炭と抗菌・抗ウィルス塗料で空気が「きれい」でちょうど「いい」サイズに仕上げました。

  • 企業コンセプト

サトコンホームは、これまで30年以上、空気に真剣に家づくりを行ってきました。毎日帰る家だから、ウィルスや菌の心配のない健康で過ごせる家がいい。長く住まう家だから、災害に強い、丈夫で安心な家がいい。家を買うすべての人が考える「あたりまえ」の願望にサトコンホームは手を抜きません。

 

リビングは、木のぬくもりあふれる勾配天井で開放感がありながら、暖かい雰囲気を演出した和モダンな平屋です。

 

 

株式会社D・LIFE 「追求の平屋~人生を味わう家」

参考元:イエタッタ岩手 施工会社 株式会社D・LIFE

ガレージと棟続きに住戸を配した、この字型の平屋。奥には玄関を配置しプライバシーに配慮。通りから家の中が見えないように軒を深くし敷地中央に植栽を植えた中庭が印象的な外観。

 

  • 企業コンセプト

雰囲気の良いホテルや情緒あふれる老舗旅館のように、日々の喧噪を忘れさせてくれる深い安らぎ。D・LIFEではそんなリゾートスタイルを住まいに映し出し暮らすことが歓びとなるマイホームを築き上げます。歳月を重ねるごとに深みを増す本物の素材が、家族の歩んだ時の流れを住まいに刻み、日常を表情豊かに彩るでしょう。

 

あなたと家族の人生を紡ぐ大切な住まいだから、確かな性能と快適な温熱環境はもちろんのこと、リゾートライクなデザインと本物のマテリアルが融合したオンリーワンスタイルにこだわりたい。D・LIFEはあなたの新しい暮らしをデザインします。

 

リビングは22畳のゆとりある広さ。キッチンのワークトップには一枚ものの御影石を採用しました。

 

 

株式会社HAUS 「田園風景に佇む平屋」

 

参考元:イエタッタ岩手 施工会社株式会社HAUS

  • 企業コンセプト

わたしたちは断熱・気密・設備・技術・内装・塗装など各分野においてプロから技術を日々習得し、知識と経験を積み重ね、常にレベルアップを計っています。決して楽なことではないけれど、高いレベルの引き出しを多く持つことは、それだけ満足のバリエーションが増えることを知っているからです。

 

そこが安心してHAUSにお任せいただける理由です。

 

一緒になって家づくりに向き合うと、より一層強い思いや愛着が湧き上がってきます。その思いは、家づくりの過程で実感できる大事な「ストーリー」として住まい手に残っていきます。わたしたちはそんな思いも併せて作るお手伝いをしています。

 

緑豊かな田園風景に囲まれ、白い塗り壁の映える平屋。玄関を中心に西側にLDK、東側に水回りや主寝室、中央に子ども部屋を配置し、南側の大開口や高窓からの陽光に包まれるLDKは勾配天井でより開放的に感じられます。どの部屋からものどかな景色を望みつつ、ワンフロアで将来まで安心して暮らせる住まいです。 

 

まとめ

今回は、平屋のメリット・デメリットや岩手県の平屋事情について解説しました。憧れる人も多い平屋の暮らしは「ワンフロアで生活しやすい」、「バリアフリーにも適している」「設計の自由度が高い」など多くのメリットがあります。その一方で、「建築費用が高くなる」「日当たりやセキュリティ対策が必要」などのデメリットもあります。

また、家づくりを成功させるためには、自分たちにあったハウスメーカー選びも重要です。「どのような暮らしがしたいか」をよく考えて、ライフスタイルに合った理想の家づくりを目指しましょう。

 

 
 

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