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#注文住宅
エアサイクル住宅ってなに?
2024年04月25日
エアサイクル住宅についてご説明します。
エアサイクル住宅は電気を使わずに自然の力を利用し床下、壁の中、天井裏を空気が移動しています。
生活している室内空間を循環するわけではありません。
その前に、事前知識として、
空気は暖かくなると上昇します。
※ちなみに夏場の屋根裏は50~70℃くらいあります。暑いですよね。
床下の地熱は1年中15℃前後です。
※これは夏は冷たく、冬は暖かく感じる温度です。
水蒸気(湿気)は、常に湿度の高い方から低い方へ移動する性質があります。
水蒸気は壁を透過します。
これらの原理を利用したのがエアサイクル工法です。
【夏】カラリと涼しい家の中。

まず、屋根裏には排気口、床下に給気口が付いています。
夏は排気口も通気口も開けています。
小屋裏の50~70℃の暑くなった空気は上昇し、
そのまま小屋裏の排気口からそのまま外へ排出されます。
また、床下の給気口からは暑い外気が入りますが、冷たい地熱(15℃前後)が混ざり冷やされます。
小屋裏の暑い空気が上昇し排気口から外に放出されることで、
床下で冷やされた空気が上に引っ張られる形で、
壁の中を通り小屋裏まで上昇し、そのまま同じように外に出ていきます。
このときに室内の「湿気」は内壁を透過、壁の中を空気と一緒に上昇し、小屋裏の排気口から外に出ていきます。
これが繰り返されることで、建物内に「もわーん」とした暑い空気や余分な湿気が残らず、
お家に帰ってきたときもカラリと涼しく感じることができます。
さらに壁の中を常に冷たい空気が上昇し続けているので、暑い外気の影響も受けにくいというわけです。
また、エアサイクル住宅は外張断熱なのでもともと湿度が上がりにくい構造にもなっています。
【冬】じんわり暖かい家の中。

冬は床下の給気口と屋根裏の排気口を閉じます。
給気口を閉めているので冷たい外気は建物内に入りません。
床下の地熱(15℃前後)や室内の生活熱、太陽熱で暖められた空気が外に排出されずに
床下、壁の中、天井裏をぐるぐる回り続けることで、家全体を包み込みます。
そのため、外気がマイナスでも暖かい空気に包まれているので、室内の温度はあまり下がらず、暖かさを保ってくれます。
家全体がほとんど一定の温度になるため、ヒートショックも抑えられます。
脱衣所が寒いなんて、ほとんど感じません。
エアサイクル住宅は、床下・壁の中・屋根裏を常に空気が移動し、見えない部分の壁や床などの木材が乾燥します。
木材が乾燥することで結露、カビ、シロアリの発生を大幅に抑制し、構造の耐力を保つことができます。
カビは壁紙の裏や柱の見えない部分に結露が起こり、濡れたまま乾かないことで発生します。
シロアリは必ずと言ってもいいほど、結露やカビにより傷んだ木に寄ってきますが、
エアサイクル住宅は40年前にできた工法で全国で34,000棟以上建っていますがシロアリ被害ゼロです。
人にとっても建物にとっても健康住宅!!
これが全部、機械や電気を使わなくても可能です。
木造建築の法隆寺は築1300年以上です。
お寺や神社などずっと昔から今も腐らずに残っているのは、木材が常に空気に触れているからです。
さらに、そこに断熱性能と気密性能をしっかり加えたエアサイクル住宅!
エアコンなど機械、電気を使わず自然の力で快適空間をご堪能ください。
ブログでは太陽、熱、風などの自然エネルギーの法則なども発信していきます。
是非、この法則や理屈を理解して、快適に過ごしていただければと思います。
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