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#注文住宅
断熱材は太陽熱には対応していない??
2024年11月30日
こんにちは。
皆さんご存じの「断熱材」とは、「熱を通さない材料」…ではありません。
「断熱」と書くので勘違いしがちですが、正確に言うと「熱の伝わるスピードを遅らせる材料」です。
熱の3原則の記事で、「伝導」「輻射」「対流」の熱移動についてお伝えしました。
実は、建物を通過する熱の割合は、
「伝導熱:5%」
「対流熱:20%」
「輻射熱:75%」
そして、衝撃的事実。
「断熱材は、輻射熱には対応しておりません。」
ということは、住宅に入ってくる伝導熱と対流熱を合わせた25%にしか効果が無く、75%はしっかり入ってきます。
どういうことかというと、夏は太陽熱(輻射熱)が断熱材に蓄積され、時間が経つと室内に侵入してきます。
日中に一旦蓄積した熱を、室内に放出するので、「夏の室内は夜でも暑い」ということになります。
住宅内を暑くする原因のほとんどが太陽熱(輻射熱)だと思っていたのに、効果が無いとは…。
それでは、いったい断熱材は何のためにあるのでしょうか。
それは、
・室内の空気(温度)を維持するため
・冬に室内で暖めた空気を逃がさないため
・夏に熱風などの熱を通さないため
夏の輻射熱の防ぎ方は、断熱ではなく「遮熱」です。
アルミ箔の遮熱シートを使って、跳ね返します。
アルミ箔の遮熱シートは、輻射熱は防ぎますが、対流熱と伝導熱には逆に熱くなってしまいほとんど効果が無いため、断熱材と遮熱シートをセットにして使います。
輻射熱には遮熱シート。
対流熱と伝導熱には断熱材。
で対応します。
断熱材も遮熱シートもモノによって質が違うので、どういうものをどういう住宅に使うかによって効果に差が出てしまいますが、セットで使うことで一応は熱に対して全方位守られることになります。
エアサイクル住宅は、外張断熱なのでぐるっと家全体を遮熱シート付の断熱材で囲っています。
断熱にも遮熱にもしっかりと対応しています。
ご安心ください。
現代の住宅は、このようにして断熱しています。
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