岩手県でマイホームを建てる時に考えるべき防犯対策とは?
2024.12.20
2024.12.20
マイホームを建てるとき、必ず考えておきたい「防犯対策」。
近頃、強盗空き巣事件が多発しているため、家族と自分の身を守るためにも防犯対策は万全に準備しておきたいものです。万が一、防犯対策をしないまま家づくりをしてしまうと、空き巣に狙われるリスクが高くなるため注意が必要です。
そこで、今回の記事では、岩手県でマイホームを建てる時に考えるべき防犯対策をご紹介します。併せて、空き巣の侵入経路やすぐに実践できる防犯対策などもお伝えします。これから家づくりをする方も、すでにマイホームをお持ちの方も、ぜひ今後の参考にしてください。
一戸建ては、マンションやアパートなどの集合住宅に比べて、空き巣に狙われやすいと言われています。警視庁「住宅侵入窃盗の形態別認知件数」の調査によると、令和5年に住宅で発生した侵入窃盗の件数は18,379件。そのうち、一戸建て住宅が13,490件と全体の約7割を占めていることがわかりました。一戸建てが狙われやすい理由としては、以下のことが考えられます。
一戸建て住宅は、家の周りを塀やフェンスで囲われているため、死角が多く外から見えにくいという特徴があります。また、マンションに比べて侵入口が多いため、空き巣に狙われるリスクが高くなってしまうのです。これを見ると、万全なセキュリティ対策が必要だということがわかります。
では、空き巣はどのように侵入してくるのでしょうか?ここからは、空き巣の侵入手口、さらに岩手県の侵入窃盗件数について見ていきます。
警視庁の調査によると、侵入窃盗の侵入手口は次のような結果でした。
なんと、一戸建て、マンションいずれの場合にしても「無締り」での被害が最多となっています。特に一戸建ては、玄関や勝手口、窓などの無締りや鍵の締め忘れによる被害が多発しています。しかし、注意すべきなのは「空き巣」だけではありません。
近頃、首都圏を中心に多発している強盗事件は、住人が在宅している際に侵入してくる「居空き」です。ガラス破りという荒っぽい手口で侵入してくるため、鍵の施錠はもちろんのこと窓ガラスにも防犯対策が必要です。
では、岩手県で実際に起きた侵入窃盗件数を確認していきましょう。警視庁「都道府県別刑法犯の認知件数、検挙件数、検挙人員」(令和4年)によると、令和4年岩手県で起きた侵入窃盗は、認知されているものだけで287件であることがわかりました。これは、警察が認知している件数であるため、実際にはもう少し多い可能性もあります。しかし、全国的に見ても、岩手県の侵入窃盗件数被害は少なく、比較的治安が良いと言えるでしょう。
なお、2023年の全国の住宅侵入盗のワーストランキングは以下の通りです。
※警視庁の犯罪統計などをもとに作成
岩手県は侵入窃盗が少ないものの、発生していないわけではありません。先にお伝えした通り、年間287件(令和4年)発生していることがわかっているため、万が一に備えて防犯対策は必ず行いましょう。
ここからは、家づくりで考えるべき防犯対策についてお伝えします。これから家づくりを行う方は、以下の5つのポイントを意識してみてください。
では、項目ごとに詳しく解説します。
安心安全な暮らしは、住む場所によっても大きく左右されます。そのため、土地探しをするときは、「既に防犯対策は始まっている」という意識を持っておくことが大切です。
希望のエリアがあれば、まずはその土地の治安の良さを調べてみましょう。土地の治安を調べるときは、警視庁の「犯罪情報マップ」を参考にしたり、実際に土地の周辺を歩いてみたりするのがおすすめです。そのときに、ゴミが落ちていないか、窓ガラスが割れたままの空き家が放置されていないか、公園の様子などをチェックしておきましょう。余裕があれば、1回だけでなく時間や曜日を変えて確認しておくと良いでしょう。
新築住宅を建てるときは、防犯対策を意識した間取りにしましょう。家には、「L字型」「コの字型」「ロの字型」などの間取りがありますが、おすすめは「ロの字型」の間取りです。ロの字型は、真ん中が中庭となるため外部から侵入しにくく、家族のプライバシーを守ることができます。子どもたちも安心して遊ぶことができるでしょう。
先にお伝えした通り、一戸建ては死角ができやすいため空き巣に狙われやすくなります。外構を考えるときは、なるべく開放感を意識することが大切です。ただし、外から丸見えの状態も防犯上良いとは言えません。したがって、プライバシーを確保しながら、圧迫感のない快適な高さのフェンスや塀を選ぶようにしましょう。また、侵入者が登りやすい足がかりを作らないように、縦格子や細かい網目を選ぶのも防犯対策として効果的です。
侵入経路として狙われやすい「窓」には注意が必要です。特に、大きな掃き出し窓は、窓ガラスを割って侵入される可能性が高いため、防犯ガラスとシャッターを設置しましょう。シャッターは「開けるのに時間がかかる」「音が出る」などの理由から、高い防犯効果が期待できます。また、補助錠を取り付けておくとより防犯効果が高まるでしょう。
一方、トイレやバスルームなど人目につきにくい場所に窓を設ける場合は、人が出入りできない大きさにしたり、面格子を設置したりすると防犯性が高まります。
玄関も空き巣に狙われやすい侵入経路の一つ。玄関の防犯性を高めることで、被害を防止できる可能性が高まります。防犯性を高めるには、ディンプルキーにする、モニター付きインターホンを設置する、補助錠を取り付けるなどが有効です。また、一戸建ての侵入手口の第三位である「合かぎ」での侵入を防ぐには、スマートキーが有効です。スマートキーは、カードやリモコンタイプが多く、物理的な鍵がないため複製される心配がありません。
ここからは、既にマイホームを持っている方でも、すぐに実践できる防犯対策を5つ紹介します。
項目ごとに見ていきましょう。
すぐにできる防犯対策として、窓ガラスに防犯フィルムを貼るのがおすすめです。最近は、ホームセンターやインターネット通販で気軽に防犯グッズを購入することができます。比較的安価で購入でき、窓の防犯性がアップするため、ぜひ試してみてください。なお、自分で購入して貼っても問題ありませんが、専門的な知識を持った業者へ依頼することもできます。より安心感がほしいという方は、専門業者へ相談してみると良いでしょう。
空き巣は、「侵入するのに時間がかかる家」を嫌います。そのため、空き巣を防ぐためには侵入までの「時間稼ぎ」が重要と言われています。補助錠がついた窓は、普通の窓に比べて侵入までに時間がかかるうえ、目立つ位置に取り付けておけば防犯意識の高さをアピールできます。補助錠は、防犯フィルムと同様にホームセンターなどで気軽に購入できるため、防犯対策としてすぐに取り入れることができるでしょう。なお、補助錠には、サッシに取り付けるもの、レールに取り付けるもの、ガラス面に貼り付けるものなど、さまざまなタイプがあります。中には設置工事が必要な補助錠もあるため、購入時に注意が必要です。
砂利は歩くと大きな音がするため、防犯対策として効果的です。その他にも、除草剤シートとあわせることで雑草の繁殖を防いだり、靴が汚れにくくなったりするメリットもあります。近年は、防犯対策用の砂利も販売されており、カラーバリエーションや種類も豊富です。庭の雰囲気をこわしたくないという方は、自分好みの砂利を探してみると良いでしょう。
玄関や庭など、死角になりやすい場所には、人感センサーや防犯カメラを設置するのがおすすめです。人感センサーは人が近づくとライトが光るものや、人の動きを感知して警報音を鳴らすものなどがあります。侵入者に心理的なプレッシャーを与えたり、周囲に異常を知らせたりすることができるため、高い防犯効果が期待できるでしょう。トラブルが起こったときの証拠を残したいという方は、防犯カメラがおすすめです。警備システムと連動させておけば、警報音と同時に防犯カメラで証拠映像を記録しておくことができます。
1階に比べて2階は防犯対策が手薄になる傾向です。万が一、2階のバルコニーに侵入されれば周囲からは見えにくく、ガラス破りをして侵入される可能性があります。また、足場になりそうなものがあると、高窓から侵入されるリスクも高くなります。したがって、足場になりそうなものは、できるだけ窓のそばに置かないよう注意しましょう。
今回は、マイホームを建てる時に考えるべき防犯対策についてお伝えしました。近頃、物騒な話題も多く、これから家づくりをする方の中には、不安を感じている方もいるかもしれません。
マンションでも一戸建てでも共通して言えること、そして実践できることは、「必ず施錠する」ということです。本文の中でもお伝えしましたが、侵入犯罪の手口で最も多いのは「無締り」での被害です。日頃から施錠することを心がけ習慣化することで、空き巣被害を防ぐことができます。
鍵の閉め忘れが心配という方は、玄関にスマートキーの導入を検討してみましょう。スマートキーはスマートフォンと連動させて、専用アプリで鍵の開閉が管理できるため安心です。
家族が安心安全に暮らせる環境を目指して、まずは今できることからはじめてみましょう。
イエタッタ岩手では、こだわりポイントから施工事例を探し、自分に合った住宅会社を見つけることができます。岩手県でマイホームをお考えの方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
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