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#みんなが教えてくれない大事な事

オール電化VSガス併用住宅

2023年07月25日

どこでも耳にするタイトルだと思います。
もう飽きちゃった方も多いと思います。
でもカテゴリは「みんなが教えてくれない大事な事」ですので、敢えてあげてみます。
 
まずは結論から
 
『どっちでもいいです!』
 
あ~玉虫色ですね・・・
でも本当に好みです。
いまでは光熱費も同じレベルになってきていますから…。
灯油の立場がどこへやら…。
 

 
《オール電化推奨の方》
・太陽光発電システムを載せている方⇒自家消費しないと損!
・電力会社勤務の方⇒大人の事情です。
 
《ガス併用推奨の方》
・火を使った料理をする方⇒料理好きな方はガスコンロにする傾向有。
・ガス会社勤務の方⇒やはり大人の事情です。
 

 
では事実ベースで判断材料を加えていきます。
 
①アフター対応
圧倒的にガスの圧勝です。
特に土日挟むとオール電化にしたのを一生恨むことになります。
修理対応のスピードが天と地の差ほど違い過ぎます。

 
②イニシャルコスト(導入費用)
圧倒的にガスの圧勝です。
機器が単純だからこそガス器具は安いです。
無償リースという選択肢があるのも魅力です。
 
③ランニングコスト(光熱費)
オール電化の勝利です。
基本料金の重複や運搬費が無いのは強みです。
太陽光で昼間の電気代を補えれば最高ですね!

 
④耐久性
ガスの勝利です。
単純な機械ほど長持ちします。
オール電化のヒートポンプ式給湯器の平均寿命は約12年です。忘れずに…。
 
⑤掃除のしやすさ
オール電化の勝利です。
五徳が無い方が掃除しやすいです。
給湯設備はメンテせずにほぼ放置ですw

 
⑥災害時の強さ
オール電化+太陽光発電+蓄電池(全負荷型)>LPガス>オール電化>都市ガス
自宅で全て完結しているのは最強です。
蓄電池の「全負荷型」を選択すれば、家中の電気を短時間であっても賄えます。
LPガスはガス器具が使えます。但しガス給湯器は電気を使うため、何らかの方法で給電する必要があります。

 
様々ですね!
 
全てをどちらにするかではなく、各部位ごとに分けて考えてみるのもお勧めです。
 
では・・・
オール電化はECOなんでしょうか…???
 
実は全くECOではないんですね~♪
 
電気は火力発電所や水力発電所で発電した電気を、送電線で各ご家庭へ送っています。
 
発電の時点で石炭や重油、天然ガスを燃やしてCO2を大量に拡散しています。
地球温暖化へまっしぐらですね~
 

 
しかも送電の段階で「送電ロス」が発生しています。
そこでせっかく発電した電気を一部損失してしまうんですね~
 
すいません、太陽光パネルやパワーコンディショナーの廃棄問題も山積みです…。
蓄電池も耐用年数10年では、有害物質の廃棄問題で地球への負荷が大きすぎます。
 
そう考えると、ECOに結び付くのは
「自然素材を用いた耐久性のある故障の少ない自宅完結型」
 
 
そうです。
薪ストーブをはじめとした「バイオエネルギー」が見直される時期が来ました!
昔に逆戻りですが、それが森林大国でもある日本では一番良いのではないでしょうか。
石油メインでは「資源に乏しい国」扱いだったのが、水と木メインだと一気に「資源大国」に昇りつめます。
あ、安定した電気供給については地熱発電もありますね!

 
薪で焚く「五右衛門風呂」がメインになるスローライフな生活を目指してみるのも、一つの選択肢だと思います。
森林の多い岩手県では、大いに「あり」ですよ!
 
原子力発電所や火力発電所の仕組みを知っていると、発電には水蒸気を使っていることが分かります。
水蒸気でタービンを回しているんですね!
 
そうすると・・・
 
薪で走る蒸気自動車が復活するのも時間の問題!
・・・だったりして!
 
※石炭の埋蔵量も日本は多い(品質は海外産に劣る)ので、国民全員がスローライフにすると、実はエネルギー問題は余裕だったりもしますw
 

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